映画『ドリーム』 ※ネタばれ注意
NHK おはよう日本の「チェック エンタメ」で取り上げていた映画『ドリーム』、観てきました。
舞台は、1961年のNASA。
そこに働く、3人の黒人女性。彼女たちは、めちゃくちゃ優秀です。
しかし、NASAでのポジションは、決してそのキャリアに見合ったものでは、ありません。むしろ、不遇です。
それは、当時のアメリカが抱える人種差別の根深い問題につながります。彼女たちは、黒人であるが故に不遇をかこっていたのです。。
しかし、彼女たちは、諦めません。
1人は、数学の才能を遺憾なく発揮し、ロケットの軌道計算の分野でトップに立ちます。
1人は、白人しか受け付けない高校の入学資格を裁判所に請願して勝ち取り、NASA初の女性エンジニアになります。
1人は、IBM7090のハードウェアの知識とプログラミング言語FORTRANを習得し、NASA初の女性管理職になります。
しかし、彼女たちの道のりは、過酷でした。
でも、彼女たちは、明るいです。常に前向きです。
小さなチャンスを生かして、そこから大きな結果を生み出していきます。
また、映画はトイレ・バスの座席・そして水飲み場までが、白人・非白人(黒人)と差別されていたという事実、そして男性中心の社会といった当時の時代背景を丁寧に描いています。
1961年は、アメリカそして日本も経済的国力が充実していた時代です。この映画を観て、手放しで「がんばろう!」とは、言いません。昔はよかったとも言いません。
でも、「明日もチョットだけがんばろう!」、そんな気持ちにさせる、静かな感動を生む映画でした。
では、この辺で。
オマケ:TOHOシネマズ新宿、シネコンとして、オススメです。