日本語、練習するの!? ーSEA Forum in May 2017 [「伝わる日本語」の練習 ]ー
なんだか、唐突なタイトルになってしまいました。
こんにちは、たかくです。
一昨日(2017年5月18日)、SEA(ソフトウェア技術者協会)主催の
「SEA Forum in May 2017 [「伝わる日本語」の練習」に参加してきました。
テストエンジニアとして、日本語の重要性は、認識していたものの、
高校で、国語が大っ嫌いだったたかくとしては、かなり避けていたテーマです。
ですが、思い切って、受講してきました。
では、報告まで!!
1.アウトライン
先日、阿部 圭一先生(静岡大学名誉教授)と冨永 敦子先生
(公立はこだて未来大学准教授)が『「伝わる日本語」練習帳』を出版されま
した。今回のフォーラムは、この出版の背景(現在の大学・産業界の状況)
について、お二人に講演いただき、さらに演習・意見交換を行うものでした。
2.サマリー1
阿部先生の講演要旨です。
(1)なぜ、今、日本語文章技術か
冨永先生の講演要旨です。
冨永先生は、公立はこだて未来大学での教育カリキュラムを中心に
講演されました。
(1)公立はこだて未来大学:1年次の必修科目
・公立はこだて未来大学:1年次においては、プログラミング、数学に次いで、
「文章表現教育」が必修科目になっています。
(2)「文章表現教育」のカリキュラム
(3)ピア・チューターリングによって得られるもの
・公立はこだて未来大学には、「学習支援センター」が設置されています。
・チューター役は、教官ではなく、TA( technical assistant )役の学生が担います。
・「文章表現教育」においても、TA役の学生ががんばっています。
・学生は、後輩を指導することにより、自分自身も大きく成長します。
・「文章表現教育」においても、「何が良い点か」、「何が改善点か」を
学生自身が考えることにより、自律的に学習します。
参考リンク
改めて、「品質保証」とは? ~SEA Seminar in April 2017~
5月の連休明けに、新しいプロジェクトが始動するたかくです。次の仕事は、何かというと「とあるソフトウェアのテスト」です。※内容については、業務上差し控えさせていただきます。(*´∀`*)
さて、2017/4/21にソフトウェア技術者協会(SEA)が主催した、「SEA Seminar in April 2017」に参加してきました。備忘録を兼ねて、内容を書き留めます。
1.アブストラクト
SEAでは、ソフトウェア品質保証について、改めて考えるセミナーをスタートしました。
講師は、品質保証の世界では知らない人はいない、奈良 隆正さん(NARAコンサルティング 元日立製作所)です。
奈良さんの知見を元に、日本のソフトウェア品質保証の歴史を辿り、今後のあり方を考えるのが、このセミナーの主旨です。
2.品質保証のイメージ:若手エンジニアにとって
昨今の若手エンジニアは、品質保証をどのように捉えているのでしょうか?
奈良さんに寄れば
①若手エンジニアは、コーディング以外の工程を雑用と捉えている。(特に35歳未満)
②押しつけられる
③余計な仕事
④がんばってデータとっても、具体的な解決策は示されない
⑤品質保証部門の担当者は何をしているのかわからない
うーん。散々ですね。特に奈良さんは、「①」を憂いていました。
こんな状況を少しでも改善したいという奈良さんそしてSEAの事務局の皆さんの思いがこのセミナーをスタートさせるきっかけとなっています。
3.日本の品質保証の定義
ここで、有識者の品質保証に対するコメントを紹介します。
石川 馨氏(1981)
□品質保証は品質管理の真髄。消費者が安心して、満足して買うことができ、それを
使用して安心感、満足感をもち、しかも長く使用することができるという品質を
保証すること。
飯塚先生(2005)
□お客様に安心して使っていただけるような製品を提供するためのすべての活動。
にしさん(2006)
□品質保証活動とは、品質リスク(バグがあるかもしれない)を最小にする活動。
オレが言ってないことをオレが言ったこととしてオレの目の前でオレじゃない人たちが議論しているのだが、どんな顔をして聞いていればいいんだろうか。
— YasuharuNishi (@YasuharuNishi) 2017年4月21日
なお、にしさんは、このようにこのコメントをTwitterで全力で否定しています。(^_^)
4.日本の品質保証とは?
5.ディスカッションタイム&懇親会
6.まとめ
・今回は、80年代で時間終了でした。
・続きは、第2回です。
・参考リンク
https://www.facebook.com/groups/247095969032805/?fref=ts
THE LAST TRAIN
粋なお店と粋な客
「粋」、最近あまり意識しない言葉ですよね。
でも、昨日そんな言葉を思い出す、粋な店に行ってきました。
東急線:大岡山駅より徒歩15分の処に佇まう「もつやき 都」です。
訪ねたのは、黄昏時。
店には、多くの常連さん達が、ビール、焼酎、サワーと思い思いに杯を傾けていました。
この店ももつやきは、すべて店で仕込みます。
ぬか漬けも、もちろんです。
だから、うまい。
そして、うまいだけじゃない。独特の雰囲気があります。
主は、黙々と焼き台に向かい、スタッフは、地道に注文をとり、料理をつくる。
その姿に、働くって、地道なことの1つ1つの積み重ねだよって、改めて思いました。
そして、お客は、黙々と自分のペースで呑み食べる。
ボクもマッタリして、いい気分でした。
でも、小一時間で帰りましたよ。長っ尻は、粋じゃありませんから。
ではでは。
もつやき 都
かくして日本柔道チームは、復活した~井上康生監督に観る組織・リーダー~
ロンドン五輪の金メダル0から、リオ五輪で全階級メダル獲得へと柔道日本代表チームを復活させた柔道全日本男子監督:井上康生氏が日経ビジネス2016/10/16号の編集長インタビューに応えました。
この記事を読んで、考えたことをまとめてみます。
・組織とは
組織にとって必要な条件は、以下の3つです。
- 新陳代謝があること
- 合理性
- 柱があること
・新陳代謝があること
井上監督は、ロンドン五輪の結果を踏まえ、
- トレーニングに海外の格闘技の要素を取り入れる
- 基礎となる肉体作りをスポーツ医学の観点から臨む
といったこれまで、日本柔道界では、どちらかと言えば異端視されていたトレーニングを取り入れました。
これは、日本の柔道が国際的な「JUDO」に対抗するために、井上監督が考えたものです。技術を窮める日本の「柔道」を基本にしながらも、国際的な「JUDO」を研究する姿勢を通すことで、海外勢に対抗する実力を代表選手につけさせたのです。
ビジネス畑でも、新しいプロセスの選択に躊躇することが、ままあるのではと思います。しかし、変化の激しい現代社会では、常に国内・海外を問わず、より良いものであれば取り入れるスタンスは必須条件です。インタビューには、ありませんでしたが、新しいトレーニングを取り入れるには、躊躇する意見も多々あったのではと思います。しかし、男子柔道がどん底で再建が必須だったこと、井上監督の海外でのコーチ留学の経験が、押し上げたと考えます。
・合理性
ロンドン五輪後、柔道日本代表チームは、質より量を重んじたトレーニング方針を質を重視した練習に切り替えました。井上監督の言葉を借りれば、精神論ではなく、『意味のある努力』を目指したということです。例えば、ただ乱取りの量をこなすのではなく、海外のJUDOの練習法を取り入れたトレーニング、試合で起こりうることを想定した稽古です。
ビジネスにおいても、量をがんばってこなすだけでなく、合理的に生産性をアップさせるステップを目指すべきと思います。
・柱があること
組織において、新規性・合理性を目指しても、目指す統一されたゴールが存在しなければ、「糸の切れたたこ」のように逆に混乱するでしょう。合理性の中にも統一された方針は不可欠ではないでしょうか?
・組織と人
ネガティビストであり、かつポジティビストである
組織の個人のスタンスについて、考えてみましょう。仕事を進めるための基本スタンスとして、しばしば「PDCA」サイクルが取り上げられます。ここで、大切なのは、P(Plan)の段階では、最悪の状況を想定したネガティビストであること、D(Do)の段階では、やるべきことを全てやったという開き直りを持ったポジティビストであるということです。また、井上監督のインタビューでは、開き直りは、充分に準備をしたという根拠のある境地であり、勝っても負けてもいいやというやけくそとは、違うという言葉があります。
慎重に準備を行い、本番で100%のパフォーマンスを発揮することがビジネスにも求められると思います。
・リーダーとは
井上監督のインタビューで考えたリーダーのあるべき姿について、まとめてみたいと思います。
リーダーに必要な条件として、
- 信頼感
- 失敗を忌憚なく話せる
の2点を挙げます。
信頼感をメンバーに与えることは、リーダーの柱になると考えます。信頼感が統率力に繋がり、組織(チーム)を1つにまとめ上げます。
「失敗談を話すことは、ネガティブな点から目をそらすなというメッセージであります。技術的な意味でも精神的な意味でもですが。」と井上監督はインタビューで語っています。柔道でもビジネスでも日常生活でも、ネガティブな感情から目をそらしていれば、いざそういう状況になった時に対応できないです。メンバーに対して愛情があれば、自分と同じ轍を踏まないためにも、失敗談は、語っていくべきだ思います。
・まとめ
柔道日本代表チームの再建を基に組織のあり方、リーダーのあり方について、考えてみました。これからは、ここにまとめたことを実践していければと思います。